院長ご挨拶

室谷 哲弥 院長
産婦人科専門医
日本臨床細胞学会 功労会員、細胞診専門医
東京臨床細胞学会 名誉会員
日本産婦人科腫瘍学会 功労会員
日本がん検診・診断学会 名誉会員、副理事長
日本婦人科がん検診学会 監事
日本光線力学学会 名誉会員
メッセージ
私はこれまで、病理学・細胞診断学を中心に専門的な知識を深め、がんの検診や診断に多く携わってきました。この経験を活かし、患者様にぜひお伝えしたいのは、子宮頸がんは「予防が可能な病気である」ということです。特に、HPV(ヒトパピローマウイルス)に関連した疾患については、予防接種によって大きな効果が得られます。HPVワクチンは、子宮頸がんや尖圭コンジローマを予防し、子宮頸がんを引き起こす原因となるウイルス感染を防ぐことができます。
コロナのワクチンの時も接種する方が良いのか、不安に思ったことと思います。たしかに、まれに重い副反応が出ることがありますが、その頻度は非常に少なく、HPVワクチンも同様であり、過度に心配する必要はありません。万が一、アナフィラキシーショック(10万人に1人くらいの頻度)が起こった場合でも、エピペン(アドレナリン注射)を使用したり、適切に対処すれば大事に至ることはなくすみます。ご安心ください。
また、子宮頸がん検診は痛みも無く、手軽に受けられるものです。定期的に検査を受けることで、早期発見が可能となり、何より健康への不安を減らすことができます。定期的に検診を受けていない方は、ぜひこの機会に検診を受けていただきたいと思います。
進行したがんになると、経済的・精神的な負担が大きくなることは避けられません。最も大切なのは、がんにかからないことですが、子宮頸がん検診により、癌になる前段階の異形成の時点で、診断ができます。
⚪︎期がんの上皮内がんや微小浸潤がんのような初期の癌であれば、治療が比較的簡単で完治することが期待できます。
そのため、まずは定期的な検診を受けていただくことが重要です。お気軽にご相談にお越しいただければ、皆様の健康をサポートできるよう最善を尽くします。