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婦人科診察ー疾患リストー

月経不順

正常の生理は25~38日周期と定義され、それ以外は月経周期異常、月経不順となります。
月経初日(1日目)から、次の月経初日までの日数が

  • 24日以内:頻発月経
  • 39日以上:希発月経
  • 90日以上:無月経

一度きりの異常であれば経過をみてよい場合もありますが、続けて3か月周期が乱れた場合は診察が必要です。基礎体温をつけていただくようお勧めする場合もあります。
検査ではホルモン採血検査などを施行し、適切な治療を選択します。
治療にはホルモン療法(カウフマン療法ホルムストローム療法)、漢方療法などがあります。

月経困難症

月経による痛み、不調が日常生活に支障をきたすほど重いものを指します。
過多月経も伴っている場合が多く、器質性と機能性があります。

機能性月経困難症(機能性過多月経)

器質的疾患(原因となる病気)がないが、月経困難症の症状が強く出ている状態。
子宮の強い収縮が原因(子宮の未熟、ストレスなどによる)

器質性月経困難症

子宮・卵巣の病気(子宮内膜症子宮腺筋症子宮筋腫など)が存在し、月経困難を引き起こしている状態。

月経前緊張症

月経前2週間は排卵後のホルモンの影響で、身体がむくみやすかったり、だるくなったり、イライラが強くなったり、様々な不調が出やすくなる時期です。
日常生活に支障を来すような状況であれば、治療をお勧めする場合もあります。

更年期障害

「閉経とは、1年以上月経が停止しており、ホルモン値が閉経値の場合」
日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳といわれています。
閉経前後5年を更年期といいますが、更年期に起こる身体の様々な変化が、日常生活に支障を来す状態を更年期障害といいます。

〔血液中エストロゲン濃度の図〕

自己記入式アンケート、採血検査や生理学的検査を行い、患者様ひとりひとりに合った治療をご提案させていただきます。

細菌性膣炎、細菌性膣症

膣内の自浄作用が崩れ、細菌が膣内で繁殖している状態。

カンジダ膣炎

真菌(カビ)により膣炎を起こしている状態。

クラミジア

性病の一つ。症状が出にくい場合が多いため、進行して腹腔内に癒着を作ったり、悪化する腹膜炎を起こす場合もある。

梅毒

近年若年層で増加傾向にある。
症状は感染後、3週間~(初期硬結、硬性下疳)、3か月~(バラ疹)、3年~(神経梅毒)の段階を経る。いったん症状が改善するため、気づかず伝染させていく危険がある。
妊娠中に罹患すると児に先天性梅毒の症状を引き起こす。

性器ヘルペス

性病の一つ。外陰部に水疱、潰瘍を生じる。
初感染の場合は症状が強く、リンパ節腫脹や発熱を伴う場合もある。
いったん感染すると神経節にウィルスが住み着き、免疫低下の際などに再発を繰り返す。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウィルスの一部により引き起こされるイボ。ザラザラの触り心地で、かゆみや違和感を生じる。放置すると拡大することがある。

子宮頚癌

子宮癌のうちの約7割を占めます
罹患ピークは30歳代後半ですが、20歳代前半の若年層にも増えてきている疾患です。
発症にはHPV(ヒトパピローマウィルス)が関連しているといわれています。HPVの持続感染は異形成という前癌病変を経て数年以上かけて子宮頸癌に進行します。HPVは、性交経験のある女性の過半数が一生に一度は感染すると言われていますが、そのうち90%の方は自身の免疫力で自然にウィルを排除します。

子宮体癌

月経の起こる子宮内膜から発生する癌。子宮頚癌に比べて、比較的高齢の年代に罹患ピークがあります。
女性ホルモン(エストロゲン)が発生に深く関わっており、子宮内膜増殖症という前癌病変を経て子宮体癌へ進行します。

子宮筋腫

婦人科子宮疾患のうち、最も多い良性疾患。(30代以降の3~4割が罹患しているとの報告がある)
発生原因と増殖には女性ホルモンが関わるとされている。
過多月経、月経困難症の原因となるが、無症状の事も少なくない。
出来る場所により名前が変わり(漿膜化筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫など)、症状により手術療法が選択される。

治療方針

  1. 対症療法
    鎮痛剤漢方療法など
  2. ホルモン療法
    Gn-RHアナログ療法
  3. 手術療法
    根治術(子宮摘出・卵巣(卵管)摘出)
    子宮筋腫核出術(開腹、腹腔鏡、子宮鏡)

子宮内膜症

本来は子宮内に存在する子宮内膜が子宮外へ移植され、卵巣腫大、腹腔内癒着などを引き起こす疾患。
月経血逆流説など諸説あるも、原因は不明であるが、近年増加傾向にある。
悪化すると、不妊の原因となったり、癌化する問題があるため、病状によっては手術療法が必要となる。
エストロゲン依存性で、術後も再発することがある。

治療方針

  1. 対症療法
    鎮痛剤漢方療法など
  2. ホルモン療法
    LEP
    黄体ホルモン療法
    子宮内黄体ホルモン放出システム
    Gn-RHアナログ療法
  3. 手術療法
    根治術(子宮摘出・卵巣(卵管)摘出)
    卵巣嚢腫摘出術、付属器切除術

子宮腺筋症

子宮内膜症と似た病態が子宮筋層内に生じている状態。
子宮全体、もしくは一部が腫大する。
薬物療法が基本となる。挙児希望がなく、症状が強い場合は手術の適応となる。

治療方針

  1. 対症療法
    鎮痛剤漢方療法など
  2. ホルモン療法
    LEP
    黄体ホルモン療法
    子宮内黄体ホルモン放出システム
    Gn-RHアナログ療法
  3. 手術療法
    根治術(子宮摘出・卵巣(卵管)摘出)

機能性子宮出血

ホルモンの変動に伴って一時的に起こる出血。

排卵期出血

排卵期周辺で、一時的にエストロゲンの変動により起こる生理的な出血。

子宮ポリープ

子宮頚管ポリープ

子宮の出入り口(頚部)にできるポリープ
不正出血の原因となるため、切除を勧められる場合がある。
サイズが大きい場合は紹介となります。

子宮内膜ポリープ

子宮の中にできるポリープ
不正出血、過多月経の原因となる場合は切除を勧められる場合がある。摘出を希望される場合は紹介となります。

 

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